有職造花の逸脱 雲上流展へ2018/10/20

友人に誘われて「有職造花の逸脱 雲上流展」へ
江戸時代の雲上流の開祖華林伊右衛門の唯一無二の伝承者として、その十三世・村岡登志一さんの作品が展示されています。
89歳の今も京都御苑の近くでひたむきに仕事を続けておられるそうです。手間暇かけた手作業のモノづくりは本当に素晴らしいです。
中でも、この薬玉という飾りがとても興味深かったです。お香のような薬物を袋につつみ絹糸で巻いて、季節の造化で彩り、5色の糸を長く垂れ下げたものです。季節が変わる節供に飾りかえることで、家の中に入る悪気や邪気を防ぐ効果があると考えられていたそうです。



残念ながら後継者がなく、本物の技の行く末が危惧されているそうです。今回の展覧会は、雲上流最後の伝承者村岡さんの、丹精を尽くした造花が披露される「最初にして二度とない」作品展だということで、拝見して来ました(๑˃̵ᴗ˂̵)

会期:10月20日(土)~21日(日) 11時~18時(入館は17時30分まで)
会場:京都市国際交流会館和風別館 左京区粟田口鳥居町2-1
入場料:無料