郭邸〜時代を越えて伝わる想い♡Part12011/01/22

郭邸は、登録有形文化財に指定されている歴史的建築物
和歌山で現存する最も古い洋館です。
1月22日(土)1:30〜4:00
郭さんのご厚意により、建物の公開と上映会がありました。
寒い中にもかかわらず、150人もの方が参加されました(@@)

郭家は、明国の名医玄関が帰化して、長崎で蘭・漢医となったことより
始まり、★郭氏(2代目)は、紀州藩医となり、以来、代々藩医を努め
られました。廃藩置県後は和歌山の医学に貢献し、明治7年、★5代目
が和歌山で最初の医学校兼医院を開設し、医師の育成に貢献されました。
明治10年に自宅に診療所を開設し、洋館を建設されたそうです。
          ★5代目(左)★2代目(中央)
私も、今回初めてその歴史的な背景を知り、さらに感慨深い気持ちで
郭邸を観覧させて頂きました。

また、現在ここで生活しておられる9代目になる郭さん(93歳)とお会いする
ことが出来ました。この建物と一緒に苦楽を乗り越え、今もなお、この建物を
守り続けておられる気丈なお姿に、ものすごいパワーを感じました。
ありがとうございましたm(_ _)m

郭邸〜時代を越えて伝わる想い♡Part22011/01/22

郭邸の洋館もとても魅力的なのですが・・・
私が最も感動したのは、奥にある江戸時代に建てられたという和室、茶室です。

江戸時代が好きな私は、今までも江戸に関する建物や博物館などを
見て来ましたが・・・ここは全く違う。


無造作に置かれた骨董が、観覧するための意図的なものではなく、
ほんもの、自然のままの状態だから、当時の息づかいが・・・
なんなんでしょう?この異空間の心地よさは(♡♡)



障子や襖の手の込んだ細工ものが素晴らしい(♡♡)
当時、この建物を設計した人、職人さんたちは、どんな想いを込めて
これらの作業をしていたんでしょう(♡♡)

この遊び心がたまりません(><)
手の込んだ繊細な細工もの・・とても根気と手間ひまがかかります。
しかし、これこそが・・・『ものづくり』の醍醐味なのです(♡♡)

当時の職人さんが、楽しみながら作業している姿が目に浮かんできました。
200年以上経った今も、そんな作り手の想いが伝わってきて、なんだか
嬉しくなりました。


ヒトが生存できるのは、せいぜい100年未満。
けれど・・モノは、保存の仕方によっては、半永久的に存在し続けられます。
モノは、時代を越えて、ヒトからヒトへ、その想いを繋いでいるのかもしれ
ません。


だからこそ、大切にしていきたい。
ヒトもモノも・・・。


『ほんもの』に触れると・・
モノづくりに対する姿勢が正されるような気がします。

郭邸〜時代を越えて伝わる想い♡Part32011/01/22

今回の郭邸の公開と上映会を企画されたのは、
和歌山で活躍されている建築家の中西重裕さんが発足させた
『歴史的建造物映像化の会』の皆さんたちです。

和歌山に残る、近代建築をクオリティーの高い映像で残すプログラムとして
所有者の方のインタビューを交えて記録していこうという想いに賛同して
集まった方たちが、ボランティア活動されています。


わかやまの底力・市民提案実施事業として、プレゼンしたのち採択された
という話を知って、ほんまにすごいなー♡って、思いました。

和歌山市の中心街がどんどん寂れていく中・・・
どうせ〜何やっても無駄や(><)って、
あきらめてる人も多いと思うけど

こんな風に、自分に出来ることを
コツコツと一生懸命に取り組んでいる人たちに出逢うと
素敵やなー♡ってワクワクしてきます。

何がすごいって!
皆さん、楽しんで活動されているんですよね(♡♡)
一緒にいると、いっぱい元気をもらえます。


今回、活動に参加させてもらって、ほんとに嬉しかったです。
ありがとーございましたm(_ _)m